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闇王子と人形姫の不思議な鏡迷宮【夢現十二時】

ふたりの目の前には道など無く、真っ暗な谷底がどこまでも広がっていた……。

絶望的な光景だった。後ろにはいつの間にか、機械人形たちが迫ってきていた。

足を滑らせてしまい、転落しそうになるミュウ。その腕を懸命に引っ張るナイト。

ミュウの体は崖の途中で宙吊りになってしまう。ナイトの体に亀裂が走る。顔にもヒビが入りだす。

それを見たミュウは哀しそうに微笑んだ。

……もう守ってくれなくていい。ここから落ちれば死ねるかもしれないから。

ナイトをこれ以上苦しめたくない。だから楽にしてあげる。

もう、この手をはなしていいから……。

けれど、ナイトは手を放さなかった。

ミュウに生きていてほしいから。ここではない真実の世界を。ミュウは自分とは違う。人間なのだから。

絶対に放さなかった。

機械人形の攻撃を受けて足場が崩れる。ふたり共に谷底に落ちそうになる。

――その時、背中に黒い翼を生やしたメアリが颯爽と現れた。

ふたりを空中へと救い上げる。

だが、ナイトは無事を確認すると、ミュウのことをメアリに託し、サヨナラを告げて自らメアリの腕を放れていった。

驚いたメアリが急いで手を伸ばす。が、間に合わない。

ナイトの体は一瞬にして奈落の底へと消えていった。

……ミュウの幸せのために、自分が消えるという道を選んだのだ……。

ガラクタの体が暗闇へと堕ちていく。

ナイトは微笑んでいた。その瞳から涙が溢れていた。

このまま落ちても死ねるかどうか分からない。けれど、最後にひとつだけ祈った。

もしも、生まれ変わることができたなら。今度は、人間になれますように……。


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