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不思議な鏡迷宮【神アカシ篇】ページ3

今から約90年前にも似たような事件が起きていたという情報を得て、僕は学園の地下にある古い資料室へと向かった。

この学園の創立はかなり古い。伝統と規則で昔の生徒会長も日誌を付けていたはずだ。それを読めば何か解決策が見つかるかもしれない。

部屋の中は暗くてよく見えない。 こんな所に人がいるはずもなく、とある呪文を唱える。

掌から小さな星屑のような光りの球体を生み出す。それを自分の頭上の辺りに浮遊させた。

――誰にも打ち明けたことはないけれど、僕には人とは異なる特殊な力が備わっている。バレると面倒臭いことになりかねないから、単純に秘密にしている。

近場から手広く見ていく。 眼鏡もかけないとダメか。

年代分けして保管されてあったお陰で、日誌はわりとすぐに見つかった。綺麗なほうだろうけど、それでもかなり煤け汚れてしまっている。

90年という重みを感じながら、ページをめくる。

……そこには、90年前にこの街で起きた、惨劇と恐怖が綴られていた……。

身体が震えた。 もしまた同じことが繰り返されるとしたら、冗談抜きでかなり危険なことになる。

……僕は甘く見ていたのかもしれない。この事件を。……ナイトメシアを。

と、そこに一筋の灯りが視界を遮った。

不思議に思ってその灯りの出所を探す。 部屋の隅にある、乱雑に積み重ねられた本の上が淡く光っていた。

そっと手で触れると、ゆっくりと灯りは消えていった。そこには柩型をした黒い鞄が置かれていた。

埃と煤で酷く錆び付いて、所々茶色い染みのようなもので汚れている。 まさか血痕じゃないかと、少し怖くなった。

けれど、僕は導かれるようにその鞄に手をかけて、開けてしまった。

軋んで今にも崩れそうなほど痛んで、その鞄がよほどの古いものだということが窺えた。

小さな指人形らしき物や、サイコロにトランプといった玩具類が入っている。どれも見れたようなものではないほど荒んでいる。

そんな中、錆び付いた小さな手鏡が目に留まった。鏡は姿が映らないほど黒ずんでいる。

一瞬、鏡が歪に揺らめいた気がして、ジッと覗き込む。

――瞬間、眩い光りが放たれた。

直に眼をやられた。うずくまって目を押さえる。激痛で勝手に涙が流れた。

そのせいで、天井に浮かせていた星明かりが消えてしまった。 やがて鏡の光りも無くなり、真っ暗になった。

しばらくして、部屋に宿直の用務員がやって来た。僕は驚いてしまった。 5時にもならない時間にこの部屋に来たはずなのに、腕時計を見るともう9時を回っていた。

狐につままれたような思いで、僕は帰路へと付くこととなった。



修道院であたえられている自分の部屋の中。

唐突に窓をノックする音が響いた。紅い霧に包まれて、【ヤツ】は僕の目の前に姿を現した……。

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