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軌跡~【メアリ・ロード】~2

―――頭に何かひんやりとした物をのせられている。気持ちが良い。

ぼんやりと天井が見える。

……どこだ?ここは……。

「おや、気がつきましたか?」

すぐ隣りから声がした。誰だ?

声のしたほうへ向き直ると、そこには……

「……cdghjlp;尾dじwyxjztゅいう;l¥p¥kふwhl:\ブ;;ッッッ!!??」

白いうさぎのぬいぐるみが、ちょこんと座って俺を眺めていた。

「ちょwwおまっwwマテwwwオイコラッ!!」

「……さわがしい奴デスね」

よく見たらコイツ、さっきの白いうさぎだ。唇をとがらせ、頭をポリポリと掻いている。

「う……動いてる!!ぬいぐるみがッッ!!しゃべってるぅーー!!」

「あなたも、ぬいぐるみじゃないですか」

……そうだった!!

だが俺は悪魔だ。こいつは一体―――

「黒いぬいぐるみちゃん、起きたぁ?」

キッチンのほうから、ツインテールのチビな女がこっちへ駆け寄ってくる。

こいつもさっきの変な格好をした女だ。

「彼女があなたを救助してくれたんですよ。感謝しなさい」

白いうさぎがギロリと俺を睨む。

「あ、ああ……。恩にきる」

どうやらここはこの女の家らしい。俺はソファーで眠っていたようだ。

「はい、ぬいぐるみちゃんっ」

目の前にあるテーブルに、グラスを差し出された。中には奇妙なピンク色した液体が注がれている。

なんじゃこらぁ!?

「いちごミルク、美味しいですよ」

白いうさぎが羨ましそうに、ソレを見つめる。そして俺を睨む。

女はニコニコと俺に微笑む。

ああ……是が非でも飲まねばならん、ということか……。

俺は心を決め、奇妙な液体を一気に喉に流し込んだ。

「ぶふうげうぶえふーーー!!」

まずい!!しかも舌が燃えるほど甘い!!

どういう味覚してんだコイツら……俺をコロス気か?恐ろしい。

「ふむ……それにしても」

白いうさぎが俺をジロジロと舐め回すように見てくる。

「なっ、なんだ?」

やんのか?コラ。

「見れば見るほど似てますね」

……はっ?

「認めたくはありませんが。製造が同じなんですかね?色違い、という感じですね」

「お、おい。一体なんの話をして――」

「あなたも不思議なぬいぐるみなのでしょう?」

――その言葉に絶句した。

うさぎが前を見据えて、

「ワタクシはナイト、と申します。素晴らしい名前でしょう?」

誇らしげに胸を張る。

「あなたの名前をお聞きしたい」

……名乗っても別に不都合は無いか。それに黙っていても何の解決にもならない。

だいたいもうコイツがしゃべってるんだ。誰も驚かないだろう。

「俺はメアリ。メアリード・ハイデルベルク・ウォン・シュヴァンシュタインⅣ世だ」

一瞬うさぎが動きを止めたように思えた。

長すぎて聞き取れなかった、とかじゃないよな?

「……そうですか。メアリ……。まさか名前までとは……。あまりの偶然にどうしようかと困ってしまいますね」

「ふえ?え?ミュウよくわからなかったよぉお」

女が何やら慌てふためいているが、無視して、

「何がだ?」

「いえ、こちらのこと……。こほんっ」

何か気に障るが、今はそれどころじゃない。

「……とりあえず、ナイト?」

俺は白いうさぎをそう呼んだ。

「俺は今、猛烈に困っている。解決するのに協力してほしい」

「内容によっては、しかねますが。まぁ、いいでしょう」

白いうさぎ、ナイトがニヤリッと笑う。

「で、何なのです?その困ったこととは」

……何だか全てを見透かされているようで、俺は少し寒気がした……。





◆つづく◆


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