●サイトのご案内 ●作者プロフィール ●お問い合わせ ●グッズショップ ●リンク集 ●掲示板! ●日記ブログ
■【世界観】 ■【登場人物】 ■【イラスト★】 ■【小説】 ■【漫画?】 ■【詩♪】 ■【その他】 ◆新着記事◆


†††闇王子と人形姫の不思議な鏡迷宮†††【夢序夜】

――場所はおそらく、都内某所に在るごくありふれた総合病院。

病棟の一室。

身体に無数の医療器具を付けられて、ベッドで眠り続けている少女。

その髪の長さと白く痩せ細った身体から、少女はもう何年も目覚めていないらしいことが窺えた。

病室には白衣を着た医師と、少女の関係者らしき青年が付き添っている。

「……本当にいいんだね?」

医師が重苦しく青年に問い質す。

「……はい」

椅子に腰を掛け目線は少女を見つめたまま、青年は唇を噛み締める。

「これはとても危険なことなんだ、君の命に係わるかもしれない。失敗すれば彼女だってどうなるか分からない……それでも、かい?」

医師は今一度、青年に問い掛けた。

「すみません、先生……もう決めたんです」

青年は少しだけ寂しそうに笑顔を見せた。

「これは僕の意地みたいなもので……このままじゃ【アイツ】に顔向け出来ないから……」

「分かった」

医師は、「ふぅっ」とため息をついた。

「ただし、一日一時間が限界だよ。これ以上は危険だ」

「……ありがとうございます」

青年は意志を固めると、少女の人形のように華奢な手をそっと握った。

少女は何も反応しない。

「……待っていて。必ず僕が助けてあげる」

どんなことをしてでも……。

【アイツ】のためにも。



……青年は祈るように静かに瞳を閉じた――。


↑☆★拍手を送る★☆

にほんブログ村へ
▲ランキング参加中♪▲
お気に召しましたら応援クリックしてくれると、更新の励みになって嬉しいです★☆彡(*^_^*)
★彡☆彡★彡☆彡