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†††闇王子と人形姫の不思議な鏡迷宮†††【夢七夜】

――気が付くと何時の間にか部屋の中は、真っ赤な霧に包まれていた……。

「キヒヒィ……」紅装束の仮面の男が不気味に笑う。

「なっ……誰なのですか!?貴方はっ!勝手に人の家に上がり込んで~~っ、ちゃんと玄関のベル鳴らしたのデスかっ!?」

ナイトが杖を振り回してプンプンッと激怒する、隣りでメアリがズリッと肩を落とした。

ああ……ナイト、お前本当はすっごい馬鹿なのか?あきらかに今はそういう問題じゃないだろ……w;。

「……勝手にって、イヤだなァ。ボクはキミたちに呼び出されて此処に来たんだヨ?」

「呼び出されたって、何が――」ナイトが自分の足元を見る。

そこにはあの棺型の鞄が開かれて、無数のサイコロが散らばって置かれていた。

「キミはその【パラ・ダイス】を投げてゲームを始めてしまった……。そしてその案内役としてボクが呼び出された……」

「げぇっ!なんだコレぇ!?」メアリが鞄を覗き込む。

双六のボードの上にナイトそっくりの指人形の玩具がのっていた。

…………。

ナイトは散りばめられた幾千もの賽の中から、ひとつだけ黒い六角形の紅数字のダイスを手に取った。

「楽園――」誰にも聞き取れないくらいの擦れた声で、ナイトは呟いた……。

「ねェ……キミの名前をおしえてヨ……」

尋ねる仮面の男に、一瞬だけ間を置いてからナイトは瞳を鋭くして口を開いた。

「人に物を尋ねる時は、まず自分が名乗ってから尋ねるというのが礼儀というものではないのデスか?」

「キヒヒ……そっか、そうだったよねェ……。」男はまるでそう言われることを知っていたかのように、笑う。

「ボクは死神、ファントム……」

「死神!?オイ、まさかこの鞄の呪いか!?俺たちの魂を奪いに来たとかじゃ――」

「キミの名前はァ……?」死神・ファントムはメアリを無視してナイトに詰め寄る。

ナイトの背丈に合わせるように腰をまげて、仮面が頬に触れそうなほどに異常に顔を近づけてくる。首を傾げて、不気味な狂気さを感じる。

それでもナイトは微塵も驚くような素振りを見せず、「ワタクシは、ナイト」

胸に手を添え、前を見据えて名前をかかげ、

「リナイト・リトルロード・ネヴァーと申します……。ボンジュール、死神さん」

ほんの少しだけ強い眼差しで、微笑みを浮かべながら丁寧に挨拶をして見せた。

「……ナイト?」死神がピクリッと反応する。

一瞬、空間にビシッとヒビが入ったかのような錯覚を感じる。

「そう……やっぱりキミ……、ナイトなんだネ……」

まるで全てを知っているかのように、分かっているかのように、見つけたかのように、

言われるとナイトはにっこりと微笑んでから、再び死神を睨んだ。そして今度はこちらから問い掛けた。

「貴方の望みは、なんですか?」

「……望みィ?……キヒヒ……目的ならひとつだけ、あるヨォ……。そのコ……」言いながら部屋の隅でおびえていたミュウに目線を向ける。

「ボクの目的はそのコの魂を奪うこと……ダヨ?」

――!?

「っ貴様!?」

「……そうですか」叫ぶメアリの声をナイトが遮った。

!?

「ついに見つかってしまったのですね……死神さんのおでましデスか……」呟くように続ける。

「だが……」まるで待ち構えていたかのように、その時がきたかのように、

「お前ごときがこのワタクシに、かなうと思うな」

ナイトは挑戦的で重圧感のある、恐ろしい笑みを浮かべた。

「キヒヒ……怖い怖い……」

死神もその宣戦布告を受け取るかのように答えた。

メアリは訳が解らず、ただ呆然とその場に立ち尽くしていた――。


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